前回からの続きで入院中の経緯です。検査と同時にリハビリも始まります。言語、思考力、身体能力とそれぞれのリハビリが用意されています。思考力と身体能力に関しては動かないところはどこも無いので、発病の影響はほとんど無いと思いますが、言語は少し不安があります。入院初期はやはり言葉が出にくい感じがありました。ただこの段階で病棟から出てラウンジへ行く事が認められたので、急な入院で面接試験に行けない旨を会社に連絡しようと思いましたが、面接の書類に相手先の連絡先の電話番号が書かれていません。(全部0になっていた。)仕方がないのでハローワークへ連絡。ハローワークへ相手先の連絡先を教えて欲しいと連絡しましたが、「伝えて良いか確認します。」との事。こちらも常に電話出来る状況では無い事を伝え、確認後電話をもらう事にしました。とにかく入院中で月曜日に面接にいけない事の連絡をお願いしました。これでとりあえず安心してリハビリに望めると思い、土日は検査もリハビリも無いので言語のリハビリを一人で繰り返しました。それが効いたのか薬が効いたのか、日に日にしゃべり易くなって来た事を感じました。月曜日になりリハビリが再開されましたが、言語、思考力、身体能力ともほぼパーフェクトだった様な気がします。唯一残念なのは、ハローワークから電話が来て面接先の社長さんが「今月は忙しくて面接をする時間が無いのでエントリーを取り下げて欲しい」と言っているとの連絡があったとの事で、取り下げる事にしました。「他にいい人がいた」とか「あなたは向かないと判断した」とか言ってくれた方が良かったのに。まあ、理由はどうあれ面接をすっぽかしたのでそんなヤツはいらないと判断されたのかも?そういう訳で「廃棄物倉庫のおじさんもいいなぁ」と言う計画は無くなりました。緊急性のある病気の入院はいきなり世間と隔離されると言う事を頭の中に入れておく必要がありそうです。そんな事がある中で、リハビリの成績が良かったのか、主治医の先生からもう出来る治療はないので「明日、退院するか?」とのお言葉。二つ返事で「はい!」と返答。退院が決まりました。運転、仕事、スポーツとどれも問題なくしても良いとのお言葉ももらいました。最初に言われた10日から2週間は脳のダメージと体のダメージを確認する期間としてある程度決められている期間なんだろうと思います。やはり脳梗塞の症状があれば直ぐに治療する事が大切なんだとあらためて思いました。もし、あの時「もう少し様子を見よう」と思ったら脳へのダメージも大きくなって麻痺や痺れが残っていたかも知れません。
長くなりましたが、最後に言葉が上手く出ない。手足が痺れる又は力が入らない等、脳梗塞が疑われる症状が出たら、仕事も約束も気にせず直ぐに病院へ行って下さい。迷っている時間が今後の人生を変えてしまいます。